能登半島九十九湾(つくもわん) シーカヤック     99/5/22(土)23(日)

GWに岩手のぎょうさん、宮城の小川君と私で瀬戸内海にある真鍋島(岡山県笠岡市)にシーカヤックで渡り、夜光虫が大発生した海でナイトパドリングを行ったところ、ものすごい発光に皆さん大感激で、もう一度、東北地方に近いところで海面を光らせて遊びたいとの話しになりました。そこで海辺まで2mの距離に宿があり、過去3回行った時に100%の確率で夜光虫を観察できた、能登半島の内浦町にある九十九湾小木の能登漁火YHにおじゃますることが決まりました。

能登漁火YHの詳しいことはこちらをクリック(http://www.suzu.or.jp/pub/isaribi/)

 

九十九湾は東西1km、南北1.5kmの小さな湾なのですが、複雑に入り組んだ海岸線は延長13kmにもなるそうです。聞くところによると、この入り組んでいる数が99個あるので九十九湾と呼ばれたとか・・・。蓬莱島の裏にはホテルの海上ステージがあり、照明が明るく夜光虫鑑賞には適しません。しかし、土曜の夜に行くと、宿泊しているお客さんの多いときは海上ステージでのナイトショーをシーカヤックに乗ったまま見物できます。初めて見たときはすごい迫力にビックリしました。

参加者はGWの瀬戸内海で夜光虫ナイトパドリングに取りつかれた今回のツアー首謀者の小川くん(宮城県塩釜市)、4カ月ぶりに土曜日が休みになった小原氏(新潟県柏崎市)、先週シーカヤックの進水式を済ませたばかりの原くん(新潟県長岡市)、そして私(新潟県小千谷市)の4名でした。

 

99/05/22 九十九湾ナイトパドリング

 

昨年から何度かナイトパドリングでお世話になっている能登漁火YHに到着し、夕食をとりながら付近が暗くなるのを待ちました。

この宿のオーナーは漁船の船長さんで、宿の前にMy漁船が係留してあます。

九十九湾周辺のことなら何でも知っている陽気なおじちゃんです。

私が宿泊するとこれから何をやろうとしているのか分かっているので、「好きですね〜。また夜光虫やるのですか?」と聞いてきます。


19時を回った頃に日もどっぷりと暮れ、準備を開始しました。

宿の脇には公園のような広場があり、そこに車で乗り入れると出艇場所の近くまで艇を運べます。

広場から階段を降りたら、最初にある防波堤の切れ目から艇を海に降ろせます。

 

防波堤の切れ目まで艇を運ぶと、海に降りる階段があります。ここは水深も30cmほどなので、艇を海面に浮かべてから乗り込みます。

九十九湾は外海に波があっても湾の入り口に波消しがあるので、湾内は大風が吹かない限り凪の状態だそうです。この日は外海に波がなかったので、湾内は鏡のような状態で星が映りこみとても綺麗でした。

ケミカルライトを全員スターンのデッキ上につけ目印として出発です。

 

いつものことながら出発前はワクワクします。

原君は先週進水式をしたばかりでした。

全員乗船完了。出発です。

 

5/22当日は半月で晴天だったため、夜光虫が光っているのは分かるのですが、まぶしい月光にやや負け気味だったようです。

ナイトパドリング中は、夕方の満潮の流れに乗って湾内に入ってきた直径10〜15cmのミズクラゲの大群がいて、1m四方に50〜100匹と集まっており、物凄い光景を見てしまいました。ミズクラゲは夜光虫を補食するので、クラゲの大群地帯は夜光虫密度が低くあまり光りませんでした。この日はどこを漕いでもクラゲだらけで、クラゲナイトパドリングになってしまいました。

ちょっと前から自宅の水槽で発光クラゲのオワンクラゲを飼育して光らせて遊んでいたのですが、この夜は大量のオワンクラゲがミズクラゲに混ざって浮遊していたので、シーカヤック上からパドルでかまったり、手で持ち上げると、クラゲの傘のふちが航空機のレーダー画面のようにキラ〜ンと光り楽しかったです。この大量発生状況で、新月か曇りで月明かりがなければ、密集したオワンクラゲがシーカヤックを取り囲み、砕氷船の回りを取り囲むハスの葉状の流氷のように光り輝くといった光景になるのでは?と思います。

湾内をさっそうと漕いで夜光虫の発光を楽しんでいると

お尻の下あたりに何か柔らかく波打つような妙な感覚が伝わってきます

覗き込んでみると大量のミズクラゲ(触っても無害)が漂っています。発光するオワンクラゲ(これも無害)もいました 19時から21時半まで湾内で写真を撮ることも忘れ遊 んでしまいました。

5/23 翌日のツーリングへと続く

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