2005/04/30(土)〜05/01(日) 海の安全 in 能登島  

5/01(日) 海の安全 in 能登島 

大人の場合(8歳以上)のまとめ


1:傷病者へ呼びかけ「もしも〜しわかりますか?」
2:意識がなければ直ちに助けを求める「意識が無い・119番・救急車」
3:気道の確保。見る・聞く・感じる
4:呼吸の確認10秒。吹き込み2回
5:循環のサイン10秒
6:心臓マッサージ15回吹き込み2回

参加された方向けのまとめです。詳しく知りたい方はこちらが詳しくまとめられています。

七尾消防署の職員による救命講習開始

倒れている人を見かけたら、まずは肩を叩いて問いかけ。意識がなければ直ちに「救急車を呼んで!」と助けを求める。救急車を呼ぶ人が気が動転して間違って117の時報にかけたということがないように、「意識が無い・119番・救急車」という3つのキーワードを入れて通報依頼をしましょう(笑)
気道を確保してから、胸や体の動きを見る、耳で呼吸などを聞く、手のひらで体温や動きなどを感じながら呼吸の確認を10秒行います。 呼吸の吹き込みを2回行ってから、咳き込んだり、体が動いたりといった反応を見ます。反応がなければ 心臓マッサージを15回繰り返します。押すときのスピードは「川の流れのように」のサビの部分のリズムで押すと、1分間に100回押すリズムになるそうです。(新潟東消防署よりあったお話し)
15回押したら、2回呼吸を吹き込みます そしてまた15回押して 2回息を吹き込みます
「15回押して2回吹き込み」を4周期繰返したら、循環のサイン(体が動いたり咳き込んだり)を確かめます。循環のサインが無ければ、これを救急隊が来るまで繰返します 循環のサインが現れたら、このような回復体位で様子を見ます その後、「これでもかっ!」というぐらいの活発な質疑が繰り広げられて、大いに盛り上がりました。

2000年を境に、より簡略化・共通化された方法に変更されましたので、参考までに以前の方法と比較して載せておきます。

  変更前(2000年以前) 変更後(2000年以降)
1 頚動脈の触知

頚動脈の触知なしで、胸骨圧迫を開始する

呼吸停止、咳や体動がないだけで、心臓が止まっていると判断してよい

2 口腔内の異物の有無の確認やハイムリック法などの異物除去処置

口腔内に異物や吐物が明らかに見えなければ確認作業はしないでよい

ハイムリック法による異物除去処置は行わない

3 人工呼吸:胸骨圧迫の比率:1人法で2:15 2人法1:5 人工呼吸:胸骨圧迫の比率は 1人法と2人法とも=2:15
4 人工呼吸の量:800〜1200ml(欧米人と変わらない) 人工呼吸の量:10ml/kg (胸が軽く上がる程度)
5 胸骨圧迫のピッチは成人80〜100回/分、小児・新生児120回/分 胸骨圧迫のピッチは、成人・小児・乳児とも100回/分が目安
6 気道確保(A)、人工呼吸(B)、胸骨圧迫心マッサージ(C)の手順 できるだけ早期に、胸骨圧迫を開始することが求められる
    ※実施者が様々な理由で人工呼吸を拒否したい場合は、息の吹き込み無しで胸骨圧迫のみでもよい。

講習会受講の皆さんお疲れ様でした。実際に中越地震の時に心肺停止の方を目の前にした時には一度受講してあったためか、自然と体が動いて心臓マッサージという行動を即行えましたが戻らぬ人となってしまい非常に残念です。地震直後にあちこちで色んな話しを聞きましたが、受講されたことの無い方は助けが来るまでの間に「心肺蘇生を行いながら助けを待つ」という行動を取れず、待つだけで時間を消費されてしてしまったようです。やり方を聞いていないので仕方のないことだと思います。受講したことがあるか・ないかで行動が大きく変わるようなので、「自分は受講したことがあるからよい」というのではなく、できるだけ多くの人に受講を勧めるため、未受講の人を連れて自ら参加してみたり、講習会開催を増やしてできるだけ多くの方の受講機会を増やすのがあるべき方向なのかなとも思います。

広域が一気に混乱に陥る災害時や救急車が到着するのに困難な海や山などでない日常の生活では、救急車が到着するまで全国平均で約6分と言われています。救急車が来るまでの間呼吸や心臓が止まったり多量に出血している人の命は、救急車が到着するまでのわずか数分の間に、“応急手当”を受けたかどうかで大きく左右されます。何の手当てもしないで救急車を待っているだけでは、助かる命も助からなくなってしまいます。

大規模の広域災害のみでなく、日常生活のちょっとした場面やシーカヤック・雪遊びなどのレジャー時でも遭遇する場合もありますので、私たちも講習会で正しい「応急手当」の方法を身につけ、家族の命はもちろん、偶然居合わせたあらゆる人々の救命に役立てましょう。

次へ続く

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