元旦川下り 【釧路川さらし者の川下り】 その2 

 

屈斜路湖畔からスタートし、眺湖橋をくぐりぬけ釧路川へと入りました。

水量は夏に比べ少なく、今まで水面下にあった倒木がそこらじゅうで水面に露出して危険な障害物となっています。なので難易度は若干高くなります。

下り始めてしばらくすると、川が道路と平行して流れる部分があります。夏は樹木にさえぎられて川から道路が見えないのですが、落葉後は丸見えです。なので車を停車させ、カメラをこちらに向ける人まで出てきました。

完全さらしもの状態に陥りました。さすがにここまで来ると、さらし者状態に誇りを感じてきて、手を振り替えす余裕が生まれてきました。


とここまで書くと、みじめで哀れな物好きの川下りだったとなるようですが、これは仮の姿で実際は川で見るもの全てに圧倒され続けるといった、今までで一番印象に残る川下りでした。

今までは新緑から秋の季節のみの川下りだったのですが、冬は淀みには氷が張り、凍りかけの結晶が波紋の上で踊る美しさは、たとえようのないものです。感激!

川の両岸の樹木の葉も落ち、見通しが抜群でこんな釧路川の姿もあったのだなと初めて思います。

屈斜路湖から眺湖橋をくぐりぬけて

釧路川へと突入します

 

雪があるとなかなか風情があるものだなと思います

暖冬小雪のため、雪のあるところでは、しつこいくらいに写真を写しまくります。

時々日があたり、気温も−4度まで上がり、暖かい日でした。見通しもよく新緑の釧路川とは雰囲気が違います。  淀みには薄氷が張っていて、綺麗!(写真では見えない  かな・・・)



【シーカヤック初め】1月2日

翌日は、 釧路のシーカヤックショップひらいわでシーカヤック初めがあることを中下氏が聞きつけ、行ってはみたものの風速10m/s以上、波も沿岸で砕けちりショップに入った瞬間「中止です」と誰もが分かりきっていた一言・・・。店内での宴会に混ぜてもらいショップのツーリングビデオ(知床1周と行き先不明)をみせてもらいました。ビデオの中では食料の現地採取やそれをおいしそうに食べる姿が写っていました。店を出るときには3月に行われる、流氷カヤッキングの案内状を送ってもらえるように手配してもらいました。しかし案内状は来たものの休みが取れずに断念・・・。このとき以来実現できないままで終わってます。


参考:厳冬期のパドリングのために 「通常の服で水中で生存できる時間」

水温

意識不明になるまでの時間 予想される生存時間

0℃

15分以内

15〜45分

0〜5℃

15〜30分

30〜90分

5〜10℃

30〜60分

1〜3時間

10〜15℃

1〜2時間

1〜6時間

15〜20℃

2〜7時間

2〜40時間

20〜25℃

2〜12時間

3時間〜不明

25℃〜  

不明

不明

 

水中では空気中の20〜40倍の速さで体温が奪われるそうです。事故や沈ではなくても、予想もしないトラブルで水から長時間上がれなくなる場合もあるので、冬場はドライスーツを必ず着用しましょう。そういえば映画タイタニックで亡くなった方のほとんどが、溺死でなくて低温のためだそうでした。

表は「シーカヤッカーズハンドブック」 より

 

21世紀を迎える2000年〜2001年にかけての正月は、瀬戸内海の島の波打ち際あたりで21世紀に変わる瞬間に「足掛け2世紀カウントダウンナイトパドリング」でもやろうかとの話しが出ています。天候がよければよいのですが。

 

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