海は人間の楽しみのためにあるのではなく、ましてやイルかはそのためにいる訳でもありません
彼らと仲良く遊ぶためにドルフィンウォッチング・スイミングに関して、日本各地で様々ないくつかの自主的ルールがあります。ルールをインターネットで探してみると


■追いかけまわさない
■さわらない
■子イルカのいる群れは追わない
■水中音響装置を使わない
■スクーバでは潜らない


などの項目が共通しているようです。

また今回実際に泳いでいる人をシーカヤックの上から見たところ、シーカヤックを使ってそわじ浦近辺でドルフィンスイミングを行うときは、いくつか気をつけなければならないことがあるようです。

お互いのスイミング遊泳能力を見極める
泳ぐ人の遊泳能力には大きな違いがあります。ドルフィンスイミングは足の届かない場所でライフジャケットを脱いで行います。想像したくもないことなのですが、人間は水中で何か起こると海の底に沈んでしまいます。仲間の行方を見失うことも考えられます。あらかじめ、ドルフィンスイミング経験の有無、水中めがね・シュノーケル・足ひれの使用経験の有無などを確認し、遊泳能力を把握してから水に入りましょう。

海上からの目でコントロールできる範囲内の人数でスイミングを行う
ドルフィンスイミングを行う人達の状況を把握するためには、スイミングを行う人数を制限するなど、コントロールの効く範囲でドルフィンスイミングを行いましょう。全員で一斉に行わないほうがよいです。

遊泳者とシーカヤック上との連絡を確実にとる
海上待機者が遊泳者との連絡を確実にとれるようにすることは、安全管理の面で欠かせないことです。様々な船舶がイルカを見に一斉に集まって来た場所です。海の上では声の通りが悪いので、ジェスチャーを使って連絡を取り合うなど工夫をこらし、確実に意志疎通がしあえる体制を整えましょう。

他船との譲り合いの精神をもって安全を確保する
海のシーズンでたくさんの人が船に乗ってこの場所に集まっていました。船舶どうしの接触や、ドルフィンスイミング中の人と船舶との接触が決して起こらないように、十分な安全確認を行うとともに、遊泳中に他の船舶が近づいてきたらシーカヤックに乗るように伝え安全確保に努めましょう。

イルカへの配慮を最大限に考えましょう
イルカの自然な行動を妨げるような行為は決して行ってはいけません。餌をあげたり、イルカの体に触ろうとしたりすることはもちろん、大きな人工音を発するなどの行為はしない。初めて参加される方へはイルカへの配慮の理解を得るよう努めましょう。イルカが人間を嫌がるような行動が見られたときには、すぐにスイミングを終えましょう。

イルカが休息中のドルフィンスイミングは控える
イルカの動きをよく見極めて、休息中の場合は攪乱しないようにしないといけません。

しつこくイルカを追いかけない
イルカがドルフィンスイミングを嫌っているにもかかわらず、何度もエントリーしたり、数時間にもわたってイルカの群を追いかけることは、間違いなくイルカの正常な暮らしを妨げています。イルカの反応を詳しく観察し、適切なタイミングでドルフィンスイミングを終えること。長時間にわたるドルフィンスイミングは、遊泳者の体力が消耗することにより危険性も上がります。

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