1999/05/02 笠岡→北木島へフェリーで移動

五月晴れのため、朝からの強い日差しで8時前に小川君と私は目が覚めてしまいました。

岩手から遠征の風邪をひいているぎょうさんは小川君の車の中でまだ熟睡中のようです。ふと船着場に目をやるとフェリーが入ってこようとしていました。小川君と私とで「ぎょうさんが起きてから行動するのもめんどくさいから、このままあのフェリーに乗ってしまおう」とのことに決めました。

「目が覚めて北木島に着いていたら驚くだろうね」と私達は半分面白がっての乗船でした。車でフェリーに乗り込んだ瞬間、ぎょうさんは目を覚ましてしまい、この計画は崩れ去りました。

フェリーにはバックで乗船します。

フェリーが北木島の豊浦港に近づくと、今まで無人だった港に島の人達が突然集まりはじめました。穴の中に隠れていたカニが一斉に這い出してきたような光景でした。着岸前に乗降口が開き始めると、まだフェリーが姿勢を整えるために動いているというのに島の皆さんは一斉に乗り降りを始めます。避難訓練のように人が動き、F1レースのコックピット作業のような短時間の停泊で、フェリーは出航し再び出航していきました。この光景には、文化の違いを毎回感じます。

フェリーから降りた後は、ぎょうさんの風邪のため薬屋さん探しを始めました。港で薬屋さんの所在を聞き、探し始めて10分でようやく薬屋さんにたどり着きました。一見すると普通の家?というところだったのでなかなか見つかりませんでした。セキ・タン・鼻の薬を組み合わせて購入しぎょうさんスペシャルブレンドの薬ができました。(実は私も薬屋さんなもんで・・・)

薬の買出しも済み、島の反対側にある北木島港へと車で移動します。この島は石の切り出しが盛んなので、島のいたるところにあるオブジェが全て石を掘ってできているので驚きます。北木港周辺の釣具屋さんに立ち寄り釣りエサを購入。商店で食料を買い込み出艇場所の丸岩を目指しました。

 

丸岩の住宅地に近づくと、防波堤の脇が駐車可能となっていて、砂浜までは2mほどのスタートには最適な場所になっています。

いたるところにある防波堤の切れ目からは、浜まで緩やかなコンクリートのスロープがついており、どこからでも出艇可能な環境です。

島外ナンバーの車を長時間止めておくので、必ず付近に住んでいる方に、お伺いをしてから駐車しましょう。

丸岩の浜。真鍋島にいる間はここに止めさせてもらいました
今まで3回お伺いしたところ、一度も「ダメ」と言われなかったのですが、これからどこに行っていつ戻るかを伝えておかないと、「不審な車が何日も放置してある!」と誤解を与えてしまう場合があるようです。

99年10月に行った時は、お伺いをして真鍋島まで渡ることを伝えたら、おつまみ各種のおすそ分けまで頂きました。「島って人情味があってい〜な〜」としみじみ思いました。

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真鍋島周辺のイラストマップ クリックで拡大

10時を回った頃ようやく浜に下りて朝食を作りながら出艇準備を始めました。本日はこれからお昼に向かって満潮のピークが来ることは事前に知っていたのですが、準備に時間がかかり潮がどんどんと満ちてきました。

防波堤から波打ち際まで20mほど砂浜があったのですが、食事を始めるころには10mほどになってしまいます。当然波打ち際に置いてあるシーカヤックは放置したままだと、プカプカと海面を漂ってしまうので、10分おきに砂の上に引き上げるということを繰り返しました。

次へ続く

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